知っていますか?就活では7人に1人がうつ病になると言われています。
あなたの息子や娘もそのうちの1人になりかねません。親からしたら就職活動は20年も30年も前の話でしょう。四半世紀も経っていれば就活の事情は変わっています。
オンラインを通じてのエントリーシートの提出や一斉に説明会などが開かれている状況や
情報が開けたことにより有名企業にエントリーが集まり倍率が数百倍はザラに起こっています。
そして、SNSなどの普及により、周りの学生が上手くいっている状況を見て悲観してしまったり、気にしすぎてしまったりといった環境がよりうつ病を加速させることになります。
決してうつ病は他人事ではありません。
前もって息子や娘の傾向を知った上で、事前にケアできれば、大事は避けられます。
それではうつ病になりやすい人の特徴を見ていきましょう。
人に頼れない
人に相談することや頼み事をするのがどうしても気が引ける心の優しい学生は多くいます。
人に頼れない結果、自分で全てを抱え込んでしまい、キャパオーバーしてしまうこともあります。
就活の中では、友人から情報をもらったり、相互にシェアすることが大切だったりします。もちろん他にも他己分析や、面接対策といったどうしても人に頼らなければいけない例はあります。
他にもOBの方にいろいろな人を紹介してもらうように頼んだりする場面もあるかもしれません。
人に頼るのは悪いことではないので、困ったときは親にも人にも頼っていいんだよと子供に教えてあげましょう。
真面目、自責思考が強い
真面目であることや自責思考が強いことは社会では良いことです。
むしろ勤勉に仕事をしたり、自責の思考のおかげで、ミスや何かトラブルが起きても反省して次に生かすことができます。
しかし、こと就活になると話は変わってきます。
膨大な量のエントリーシートや企業を受けなければいけません。行きたい企業にピンポイントで内定をもらえる人は少ないのです。真面目な人は1社1社丁寧に、完璧に企業分析をしたり、説明会に参加したりしてしまう人もいます。また自責思考が強すぎると、
理不尽な御祈りメールや面接で自己否定に陥ってしまい、潰れてしまう可能性もあります。
就活はどうしても長期戦になってしまいます。理不尽も付き物です。そんな中で全て自分で背負ったり、真面目にやりすぎると人間のキャパの限界を超えてしまいます。ある時プツンと糸が切れて精神的におかしくなってしまうこともありえるんです。
息子や娘が真面目で反省もできるいい子であれば、尚更気をつけましょう。たまには息抜きも大切だよと伝えてあげましょう。
コミュニケーションが苦手
就職活動では、面接というものがどうしても付き物です。
コミュニケーションが苦手で内気な学生からすれば非常に難関な部分があります。
グループディスカッションでは、様々な角度から皆がアピールをしようとしてくるし、話をいきなり振られることもあります。ただでさえ人と話すのが苦手なのにも関わらず、いきなり会話の戦場に放り込まれるわけですからストレスや緊張は想像に難くないと思います。
また少しでもミスをしようものなら、恥ずかしい思いを多くの人の前でしてしまいます。
これを繰り返すと心理的に就活をしたくないと塞ぎ込んでしまうかもしれません。そして悪化するとそのままうつ病になってしまうことも。
親としては息子や娘に就活でうつ病にはなって欲しくないはずです。
そのためには、会話の練習に付き合ったり、カラオケに連れ出してとにかく声を出させるのが吉ですね。
特定の業種で働くことに夢を持っている。
特に幼少期よりCAになりたい、アナウンサーになりたいとその職業に憧れを持っていて
その職業になるために人生を捧げてきた人は要注意。
頭の中の選択肢でアナウンサーしかない人にメーカーで営業しろと言ったら当然反発します。
そして受け入れられないでしょう。しかし就活は厳しい場所です。もちろんなりたい職業に全員がなれるわけではありません。
息子や娘がそういう考えを持っている親としてはその夢を応援してあげたいでしょう。
ただし、理想と現実は違うのです。もちろん夢を叶えるに越したことはないですが、
親なら広い視野を持って、他の選択肢もやんわりでいいので示してあげることが大切です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
さて色々と鬱になりやすい思考や性質を見てきました。
うつ病には誰にでもかかる可能性があります。就活で子供の人生を不幸にしないためにも、小さな異変にも気づいてあげてください。
それではならないようにするために何が必要なのでしょうか?
子供を鬱にしないための親の役割
上記で就活中にうつ病になりやすい子供の特徴についてまとめました。
しかしそれを理解した上で、鬱にならないように心のケアをするのも親の役割です。
しかし、どのようにすれば良いのでしょうか。
①子供の視野を広げてあげること
②失敗してもなんとかなると伝えてあげること
③休みと運動といったリフレッシュをする日を作ってあげる
④最悪就活をやめても大丈夫だと伝える
⑤いざとなったら、心療内科、カウンセリングに連れて行く
①子供の視野を広げてあげること
子供は社会を知りません。今までずっと学生だったのにいきなり社会人になるわけです。
その登竜門としていきなり、社会人と面接を通じて接するわけです。
就活に対して視野が狭くなるのは当然です。
子供の頭の中は就活でいっぱいです。それしか考えられません。
そこを大人の広い視野で広げて、世の中にはいろんな業種の仕事があること、選択肢があることを教えてあげるべきです。
②失敗してもなんとかなると伝えてあげること
子供は就活に失敗したらどうしようという気持ちでいっぱいです。
失敗したらもうあとがないと思うからこそ心が荒んでしまいます。
確かに新卒切符は一度きりでファーストキャリアは非常に大切です。
しかし心を病んでしまったら本末転倒です。
失敗したとしても大丈夫と伝えてあげることで就活も前向きになり、成功の確度が上がります。
③休みと運動といったリフレッシュをする日を作ってあげる
体と心は繋がっています。また何も考えない日を意図的に作ることはとても大切です。
体を動かして、リフレッシュし、休みを取らせることで頭を空っぽにしてもらいましょう。
どうしても人間はやらなければいけないことが目の前に山積していると、いっぱいいっぱいになり視野が狭くなってしまいます。
本人は気づかないので、できるだけ第三者がそれを教えてあげるべきでしょう。
④最悪就活をやめても大丈夫だと伝える
就活がうまくいかなかったら終わりだと思っている学生は多いです。
確かに就活がうまくいかないと社会に出ることはできません。
それでもまだ学部生であれば、
大学院にもいけるでしょうし、就職浪人もできるし、留学という選択肢もあります。
最悪辛かったらやめてもいいんだよと伝えましょう。
そうすることで変な肩の力が抜けて、結果的にうまくいくこともあります。
⑤いざとなったら、心療内科、カウンセリングに連れて行く
これは最後の手段ですが、うつ病になる寸前であれば、病院やカウンセリングに連れていきましょう。また、心理カウンセラーに悩みを聞いてもらうのは非常にありでしょう。
悩みや抱えていることを第三者に聞いてもらうことによって心がすっきりして、
うつ病になる前に回避できるかもしれません。
他にも就活自体ので悩みや不安が大きい場合は、
就活についてのカウンセリングをしている就活コーチングの会社もあるようなので、そういうところを検討するのもアリかもしれません。
終わりに
就活を通じてうつ病になる可能性が高い特徴の学生やうつ病にならないための手段を見てきました。
就活は確かに大切なライフイベントで今後の人生を最も左右すると言っても過言ではありません。
人生を豊かにして幸せな人生を送るためには安定したやりがいのある本人にあったいい企業に入らなければいけません。
しかしそれがプレッシャーになりすぎて心を病んでしまったら、元も子もありません。
親はしっかりと息子、娘の将来を考えて、心のケアもしていただければと思います。
もしどうしても自分ではサポートしきれない、どう接したらいいかわからない、地雷を踏んで失敗したくないというようであれば、就活のプロに相談してみても良いと思います。
親子で行く無料の就活相談はこちら
著:オヤシュウ編集部