せっかく大学まで入れて、子供がブラック企業の餌食になってしまうのは親としても心配そのもの。
息子や娘の就活にどこまで肩入れしたらいいのか、親の役割はどこまでなのか、正直わからないことだらけだと思います。しかし、息子や娘が受けている企業のことを少し聞いた時にその企業がブラック企業なのかどうかの判別くらいは親でも手伝えるかと思います。
そこで、今回はブラック企業の条件をまとめていきたいと思います。
これを見て子供の将来を救ってあげてください。
ブラック企業の条件
ブラック企業になりがちな企業の共通点とは一体どういう要素があるのでしょうか。
そこで注目すべきポイントを箇条書きしていきます。
・残業時間が長い
・残業代がでない、サービス残業としてみなしで年棒に含まれている
・有給消化率が悪い
・会社の経営者が創業者である
・離職率が悪い
・倍率が低い
・残業時間が長い
こちらは言わずもがなかと思います。残業時間が長いとプライベートな時間も少なく、家に帰ったら寝るだけ、そして朝起きたら会社、そして体が疲れた結果土日はダラダラ寝るだけになってしまう。
そんな娘や息子が苦しんでいる姿は見たくありませんよね?具体的に月の80時間以上の残業時間がある場合注意です。一ヶ月は大体22営業日程度です。つまり一日平均3時間以上残業することになります。これでは、ワークライフバランスがよくないですよね。
・残業代がでない、サービス残業としてみなしで年棒に含まれている
こちらも残業の話ですが、残業代をカウントしてくれない企業や、最初からみなしサービス残業として月給に含まれているケースです。残業時間が多くなる前提でみなし残業は含まれています。
こういう企業は飲食店や不動産など顧客と接点を持つ企業が多いです。
この辺りも気を付けてみてください。
・有給消化率が悪い
有給消化率もとても大切な指標です。日本では法律で有給が認められています。
しかしこの有給消化率が悪いということは、有給消化を言い出し辛い人間関係なのか、もしくは取れないほど忙しいのかのどちらかです。せっかくの労働者の権利なのにそれを行使できないのはもったいないです。こちらの指標も子供に見るように伝えてください。
・会社の経営者が創業者である
会社の創業者が実権を握っているパターンです。ベンチャー企業ならまだましですが、昭和から続いている叩き上げの経営者の場合、根性論や日本の古き(良き?)悪しき精神をいまだに持っています。昭和では今ほど残業や労働問題に対して国も本格的に動いていませんでした。しかも、ゼロから立ち上げてその規模まで大きくしたということはそれなりの覚悟と精神で成長してきたはずです。
そのイズムを子供が学んで将来独立したいというようであれば話は別ですが、基本的に厳しい会社が多い印象です。よってブラック企業になりがちです。
・離職率が悪い
離職率に関してですが、日本では平均でも約32%の若者が早期(3年以内)で離職をしています。
この数字を上回る離職率であれば少なくともブラックである可能性が高いでしょう。ライフワークバランスがいい会社で人間環境も良好な企業であれば、さすがに3人に1人の人間が止めることはありません。ここは気をつけてみてください。
・倍率が低い
倍率が低かったり、派遣関係の仕事だったり、誰でも採用する企業はブラック企業である可能性が高いです。もしくは大量に採用している場合は離職率が高いからかもしれません。これは要注意。
他にも新卒のエージェントに紹介された企業は気をつけた方がいいでしょう。エージェントを使っている時点で、新卒の採用がうまくいっていない評価が低いという可能性があります。
ブラック企業の餌食にならないために気をつけるべきポイントや理由はわかったけど、じゃあ具体的にどうすればいいの?
その疑問は次の項目でお話しします。
ブラック企業かどうかの調べ方
具体的に上記の項目を調べるためにはどうすればいいのでしょうか?
大きく分けて2パターンあります。
・公式情報
・生の声(口コミサイトやOB訪問)
公式情報とは、企業のHPや会社説明会、四季報などに乗っている情報のことです。
これらはあくまで公式な情報なのですが、企業側が書いているので情報の切り取り方で如何様にも良い情報に見せることが可能です。これももちろん見るべきですが、やはり信憑性が高いのは口コミサイトです。
生の声とは、直接現場の社員から話を聞くもしくは口コミサイトなどの情報をとってくることです。
もちろん人事などに話をしたら、いいことばかり言われるでしょうが、大学の先輩や知り合いであればよりリアルな話を聞くことができるでしょう。また親の知り合いを紹介するのは非常にありだと思います。
口コミサイトであれば、よりリアルな情報を見つけることができます。また量が多いので手っ取り早く大量のリサーチをするのであれば、一番適しています。
口コミサイトのおすすめをまとめた記事もあるのでこちらも参照してもらえばと思います。
→子供の企業研究に生かせるおすすめの口コミサイト5選
終わりに
いかがだったでしょうか?
親としては子供にはホワイト企業で働いて幸せな生活を送ってほしいもの。
ブラック企業の餌食にならないように、しっかりとリサーチをして選考を受ける企業は絞りたいものです。
安心したホワイト企業にいくためにも、ブラック企業でない企業の見定めをしっかり手伝いましょう。大概ホワイト企業は人気があるものです。その倍率をクリアして幸せな生活を得るためにも子供のレベルアップを図りたいもの。そのために親子で一度就活の相談をして現状を知った上でどういう企業に行くべきかを聞いてみてはいかがでしょうか。