息子や娘が彼らにあう企業に入れるのか心配だという親はたくさんいるのではないでしょうか。
就活を甘く見て、付け焼き刃な知識や姿勢で挑むと入社後確実にミスマッチを起こしてしまいます。
ミスマッチを起こした結果どうなってしまうのかは想像できると思います。
そう。すぐにやめてしまうのです。
厚生労働省のデータによると入社後3年以内に32%もの大卒新卒入社の人が離職してしまうというデータがあります。
入社後すぐの離職はスキルや実績が伴っていないケースが多く、キャリアアップを目的とした転職ではなく、第二新卒という枠組みでの転職になってしまいます。
するとどうなるのか、親としては大学まで多額の教育費をかけたにもかかわらず、このミスマッチによって子供の生涯年収が下がったり、数年間を棒に振ることになってしまうのです。
これは非常にもったいない。
自分の子供が早期の離職をしないためにはどのようにすればいいのかわかれば嬉しくないですか?
その方法はずばり、適切な適切な企業研究と自己分析を徹底して行うことです。
この2軸を徹底することにより、入社後のミスマッチはかなり減り、
息子が「なんか合わないな?やめよう」
といった事態を防ぐことができます。
大事なことなのでもう一回いいます。
企業研究と自己分析を徹底して行うことです。
今回の記事では特に企業分析の重要性について書いていきたいと思います。次回の記事では、自己分析について書いていきたいと思いますのでそちらの方もチェックしてください→
企業研究とは?またその目的とは?
企業研究とは何かというとその名の通り、「企業のことを研究し、理解すること」です。
しかし大学の研究室を見ればわかるように、「研究には膨大な時間がかかる」
ということです。
つまり、目的を明確化して、それを達成したら、次の企業研究に移ることを意識しなければ、企業研究に終わりがないということです。
では、企業研究の目的とは一体何でしょうか?
・入社後のミスマッチを防ぐため
・志望動機を深掘り、入社の成功率をあげるため
この二点です。
・入社後のミスマッチを防ぐため
まず入社後のミスマッチが起こって、早期離職を息子、娘がしてしまうと親としての心労は半端ないと思います。そのため、少しでも自分にあった企業なのかどうかを把握するためにも、企業の理念や、企業の中の人、どういう事業をしているのか、どういう働き方をしているのかを詳細に把握しなければいけません。
・志望動機を深掘り、入社の成功率をあげるため
企業研究をすることにより、その企業との適性があるのかを理解することができます。つまり、子供がその企業に合うのか合わないのかという視点で、企業と子供の性格や思いのミスマッチがなくなります。すると志望動機に一貫性が生まれます。
企業研究をすれば、面接の時に、「弊社をどうしたら良くできる?」「企業理念に会う人材かな?」
といった企業視点との解離がなくなり非常に良い評価を得られます。
結果的にミスマッチもなくなり、入社の成功率も上がってしまうまさに、一石二鳥ですね!
具体的な企業研究のステップとは?
目的が見えたら次にやらなければいけない事は一体なんでしょうか?
そう、戦略を考え、戦術を考えることです。そして実行に移すこと。
戦術とは具体的なHOWの部分ですね。
さあ、そのHOWの部分を見て、息子や娘に教えてあげましょう。
これらは企業のプレエントリー前に済ませるようにしましょう。
エントリー後でもまだ間に合うので、できるだけ早く開始させてください。
①子供が選考基準の最低ラインを超えているかを研究。
②自己分析の結果、自分の適性にあっているのかを研究。
③競合との違いの明確化。
④選考情報、スケジュールの把握。そして逆算して自分のスケジュールを作ること。
⑤過去のエントリーシートの把握
⑥OB訪問
では、具体的にどういうことなのか見ていきましょう。
①子供が選考基準の最低ラインを超えているかを研究。
これはどういうことかというと、子供の学歴や選考基準が満たしているのかを確認することです。
企業が最低要件を出していて、子供が(学歴などで)クリアできていないにもかかわらず、夢を見させたり、無駄な時間を使わせるのはご法度です。就活の時間は限られています。効率良い時間の使い方をすることをお勧めします。
②自己分析の結果、子供の適性にあっているのかを研究。
他にも、子供から見た視点での基準を超えているのかにもあります。
これも自己分析の結果が非常に大切なのですが、自分の性格や理想としたライフスタイルとあまりにもかけ離れているブラック企業に入社してしまうとあまりにも悲惨です。そこで自己分析と照らし合わせて、受けるべきかどうかを把握してください。自己分析も過干渉にならず、ヒアリングという形を子供にはとってあげてくださいね。
これらの現状を照らし合わせてリアルな情報をとってミスマッチを無くさなければいけません。
そんな時におすすめなのが、企業の口コミサイトです。
→子供の就活に役に立つおすすめの口コミサイトとは?
③競合との違いの明確化。
競合との違いの明確化をすることは非常に大切です。企業研究をして、選考を突破するためには、志望動機の質を上げなければいけません。その中で必ず聞かれるのは
「競合の〇〇ではなくなぜ弊社なんですか?」
という質問。
ここを曖昧にしている人が多いので、ここを明確に回答できるだけでも評価はとても高まります。
業界の志望理由だけを話していると絶対に、「〇〇も受けているよね、なんでうち?」
と言われてしまいます。
例えば、好きな男性がいる場合に、「筋肉質だから好き」といった場合に、
「他の筋肉質な男性だったら誰でもいいの?」と普通に思われてしまいます。
部分的な好きではなく、オンリーワン、あなたでないといけないという熱烈なアプローチが絶対的に必要です。
子供の視野はそこまで広くありません。その視野を広げてあげましょう。
では、どういう違いが良いのでしょうか?
・自分がその会社の商品のユーザーだった。
・競合とは違った、商品の付加価値、独自性
・社風、社員さんの雰囲気、人間関係
この辺が一番、オンリーワンである理由を言いやすいのではないでしょうか。特に人間関係、社員さんの雰囲気はとても使いやすい技です笑
④選考情報、スケジュールの把握。そして逆算して自分のスケジュールを作ること。
せっかくいい企業、自分に合う企業を見つけたとしても、エントリーの締め切りに間に合わなかったら元も子もありません。そして直前になって詰め込みで書いたエントリーシートは手直しをしている暇はなく、熟考された文章にはなりづらいです。余裕を持ってエントリーシートを出すためにも先行情報はグーグルカレンダーやスケジュール帳にしっかりと書いて、いつまでにエントリーシートを書くのか、自己分析、企業研究を終わらせておくのかを記載しておきましょう。
他にも選考過程は?webテスト の種類は?グループディスカッションのテーマは?
といった内容も事前に把握しておくことが良いでしょう。
こちらの情報に関してはワンキャリアさんを使えば情報収集をしやすいと思います。
⑤過去のエントリーシートの把握
さてこの過去のエントリーシートの把握に関しても、傾向は似たものになります。
大学入試の時に子供が赤本を学習塾などで勧められて、使っていたのではないでしょうか?
これは大学ごとに問題の傾向が同じになりやすいという点で対策に使われます。
問題を作る担当者は同一グループが多いという特性上これは起こります。
企業もこれは同様です。質問で聞く内容、エントリーシートで書く内容は似通ってくるのです。
つまり過去のエントリーシートを対策できれば、エントリーシートの内容は非常に役に立ちます。
過去のエントリーシートに関しては
ユニスタイルさんを使えば見ることができます。
⑥OB訪問
OB訪問には2種類あります。それは入社前と内定後です。
入社前は主に社内の雰囲気や現場の声を聞くことで本当に就活生にあっているのかを把握することが目的です。そして、現場のリアルをネットでとる情報よりもディープな内容を聞くことができます。
そして何よりも、選考基準にOB訪問をガッツリ入れている企業も多いんです。
OB訪問をするくらいだから、熱量も高いし、そこで現役の社員に評価をさせれば、選考プロセスのミスマッチを防ぐこともできると言うことで企業側も積極的に取り組んでいます。これを逃す手はありません。
ここは特に保護者が助言すべき点です。内定後のOB訪問はとても大切です。
冒頭から述べているように、入社後のミスマッチで早期離職する学生が多いんです。
内定を取った後、就活のストレスから解放された学生は、今まで我慢していた遊びを一気に解放します。そして、実際の状況を確認せずに内定をもらった企業に入社して失敗する人も多いです。
ここは慎重に、採用担当に現場の社員さんと話す機会をくださいと言うように助言してあげてください。
現場の社員さんと話した上で、本当に良かったと思てから、遊びに邁進させてあげてください。
ここは厳しく伝えてあげましょう。
終わりに
いかがだったでしょうか?
親も就活の全容を把握していると安心して、子供の就活を見届けられます。
しかし、子供の視野は狭くなっているケースが多いもの。そういう時は過干渉にならないように気をつけながら、子供に助言をしてあげましょう。
とはいえ、「私じゃ息子のアドバイスはできないし、息子と喧嘩になるのは嫌だ、でもやっぱり心配」と思うかもしれません。
そういう時は、就活のプロに相談するのはありだと思っています。
最近話題の就活コーチングでは親だけ、もしくは親子で相談に行ける無料相談会を実施しているので、不安があれば一度足を運んでみても良いのではないでしょうか。
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著:オヤシュウ編集部